YEC TOURING REPORT ツーリングレポート
今年のゴールデンウィークは三泊四日の四国ツーリングに行くことになりましたが、日程の都合などで四国ツーリングに参加できなかったメンバーも居たので、四国組とは別に関東域での一泊二日ツーリングを決行することになりました、これはもう一つのツーリングレポートです。
YEC
TOURING REPORT
2007.05.03,04
目的地:猿ヶ京温泉 湖城閣
参加者:齋藤、角野、
出発予定:9:00 ショップ前
全走行距離: 336 KM
1日目5月3日 (水) 晴天同じ日に四国に向っている本体のショップのオーナーより海老名SAの待ち合わせ場所に西村氏が未だ現れないとメールが入った頃、事情により4連休すべてをツーリングに費やすことができない小生と角野氏の二人は別口の残念会として5月恒例の温泉ツーリングに一泊二日の予定で出発した。
目的地は群馬県猿ヶ京温泉にある赤谷湖の半島先端に所在するホテル湖城閣である。
AM9:00の出発とゆったりとした予定だったので朝のTVニュースを見ていたら各地高速道の渋滞情報を伝えていた。あえて渋滞中の高速に突っ込んで行く気がしなかったので出発前の打ち合わせで渋滞を避けて一般道で進むことを選択した。環七内回りから大和陸橋を右折して間もなく首都高5号線高架下の車幅1.7M制限の抜け道へ左折し笹目橋まで進み、荒川を越え埼玉県に入ると国道17号(新大宮)バイパスを多少の渋滞はあったものの上尾水上公園辺りまでは順調に進んだ。
やがて道は片側一車線になり、外気の上昇とともに体力も限界に近づいてきたので途中のコンビニで休憩をとることにした。そこへ丁度小生の勤務する会社の休日出勤者から業務確認の連絡が携帯に入った。休日と言えどもなかなか気が休まることはなく、それでも自分の業務を代わりに行ってくれている同僚のことを気遣えば電話にすぐ出れる休憩中だったのは幸いだった。30分程度の水分補給と休憩後、本庄・児玉ICまでこのまま進むことにした。熊谷から深谷バイパスに入ると流れは順調さを取り戻し、道の駅“おかべ”で11:30頃に少し早めの昼食休憩にした。
昼食後に深谷から逸れて本庄・児玉ICのETCレーンを潜り抜け、関越道に入ると渋滞先頭箇所は既に過ぎていたようで快調に水上ICまで到着した。そこからは国道291号線を左折し、残雪を頂く谷川岳を見ながら水上温泉を過ぎた先にある県道270号線に左折し、山間部に入ると外気も涼しくなってきて峠の下りまで軽快なワインディングの走りを楽しんだ。やがて国道17号線に合流する交差点に出ると、そこは本日の宿となるホテル湖城閣を赤谷湖の対岸に臨む場所で、そこからはあと2,3分の場所で14:30頃到着した。
チェックインし部屋へ案内されると建物の造りは少々古く、ホテルというよりは旅館と言った風情である。二階の一番奥だったので露天風呂からは一番遠かったのが残念だったが、これらは以前ネットの口コミ情報で確認していたのでさほど気にはならなかった。しばらく部屋で寛ぐいだ後に風呂に行って見ることにした。駐車場の親父さんが今日は満室だと言っていた割に大浴場は時間が早かったせいか混雑しておらず、その後に向った露天風呂も空いており、角野氏が携帯を取りに部屋まで戻ると言うので自分の分もお願いし、カメラで風呂の風景を何枚か撮影した。(別添は大樽露天風呂に浸かる筆)ここは半島の先端に位置する場所とあって眼下に赤谷湖を見下ろすロケーションで、現在の赤谷湖は赤谷川を堰き止めた人造湖でその当時はまだ水に囲まれてはいなかっただろうが戦国時代には三方を断崖に囲まれたこの地に宮野城砦が築かれていたのも納得できる。木々に覆われた風呂の周辺にはムササビの餌場があり、冬場は日本カモシカも現れるらしい。露天風呂のメインは直径3メートルの大樽風呂で大人でも余裕で10人前後は一度に入れそうだ。他に岩風呂、美人大釜湯、五右衛門風呂、寝湯年輪風呂、大切り株を掘って作った長寿年輪湯などが一つの庭の中に隣接されていて露天風呂のはしごをすることができるようになっている。
さすが“お風呂の宿”と銘打っているだけあって、泉質が含石膏食塩泉で少々塩辛いお湯はそれぞれ源泉掛け流しとなっており、30万リットルの湯量を誇っているそうである。
楽しみな宿のもてなしは上州牛のすき焼きと蟹がメインで質量ともに満足できるものであった。今宵は酒飲みが不在なので小生が瓶ビール1本、角野氏がコーラ2本と安上がりな宴会であったが旅の宿でたまにはゆっくりといろいろな話をすることができ、少人数もいいものだと思った。23:00頃に再び露天風呂へ行く(20:00~22:00は女性専用となる)と本来混浴であるせいか夫婦連れが丁度出るところで、こちらは気を使って少し目を逸らしたが、女性用脱衣場から出てきた人は声の割におばさんだった。それからは貸切り状態となり、思う存分に温泉気分を堪能できた。その後部屋に戻ってぐっすりと眠りに就いた。
走行距離 約 171 KM
2日目
5月4日(木) 晴天
朝の目覚めはすこぶる良く、先に8時の朝食を済ませると最後にもう一度大浴場へ向った。その時間に入浴している者は無く、湯船でひと泳ぎして全身さっぱりした。チェックアウトを済ませて9:00過ぎに出発することにした。事前に何処へ寄るとも計画は立てていなかったが、一般道で伊香保温泉辺りまでのんびりと(?)走って水沢観音で四国組みの讃岐うどんに対抗して水沢うどんを食べて帰ろうということになった。
国道17号線を月夜野方面に向い最初のGSでGAS補給をすることにしたがなかなか現れず、県道36号線へ右折する手前でようやくハイオクを満タンに補給することができた。
これで帰るまでは給油無しで済む。県道36号線の田舎道を県道35線まで縦断し榛名湖へ
向うことも考えたが伊香保温泉へと続く下りの渋滞が頭に浮かんだのであえて県道155号線のショートカットを選択した。すると思いのほか早めに10:30頃に伊香保温泉街に到着してしまった。温泉街にあるコンビニで水分補給と休憩をとりながら中途半端に他へまわるとこの渋滞にはまることになるので出発し県道33号線を戻り、県道15号線を右折し渋川方面に向かい早めに水沢観音へ向い、お参りすることにした。
水沢観音の境内は相変わらず線香の煙でむせ返っており、伽藍を一周回して家族の健康祈願をしたのち駐車場前のうどん屋へ入った。店内はまだ11:30なのにかなり客足あり、冷やしのもりうどんと舞茸のてんぷらを注文しあっさりとした中にこしがあるうどんを味わった。ここからは県道15号線から県道26号線へと左折し渋川・伊香保ICから関越道に入ると渋滞箇所もなく外環草加で降りて14:30頃家に無事到着した。
走行距離 165KG
後記
猿ヶ京温泉は今から26年前の小生が学生の時代にバドミントンのサークル合宿に最初に参加し、その時にバイクで訪れて以来だ。当時は学生で金もなく安い合宿民宿でサークルの先輩や後輩たちと飲んで騒いで笑って泣いて雑魚寝して淡い恋心を抱いては砕けた青春時代を過していた。その頃の思い出は今回訪れてみても時間とともに大分薄れて行くが振り返ると自分の軌跡には常にバイクを通じた仲間と旅があった。その走りはある意味自分自身の人生を映し出しているようなところがあると思う。常にフルスピードで走ることはできないし、ゆっくり走るだけでは面白くない、仕事においてもメリハリをつけて遊ぶ時はしっかり楽しむこと、酒と恋愛は限界効用逓減の法則に基づき、最初の一杯目が一番美味しいもので、ともにほどほどに味わうのが良いと言うことをこれまで社会に出てから23年間で実感してきたとをこの思い出深い場所で改めて思った。これからの人生もマイペースを保ちバイクを通じて楽しい仲間や思い出を増やして行きたいと思う。
手記 齋藤