YEC TOURING REPORT 125ccも行く奥多摩ツーリング~~~ONロード編~~~
2009.04.19
目的地: 奥多摩湖周辺
参加者: ON :安部、名倉、角野、竹内、春日(110cc)
SCOOTOR : 齋藤、山中(タンデム)、渋谷、国見(タンデム)
OFF : 瀬田、西村、吉野、関根
集合場所: ショップ前
全走行距離: 205 KM
終日晴天
今回の企画は折りしも3月28日よりETC搭載車向け休祝日100KM圏外割引により¥1000.-がスタートした後であったが年頭に年間予定表を作成する際に決定していたことであったが普段高速道が中心になるツーリングを近場で高速に乗ることのできない小排気量のスクーターでタンデムも可能な企画を提供して幅広いユーザーにバイクとツーリングの楽しさを味わって頂きたいとのショップの山中オーナーの意向を反映させたものである。オールカマーツーリングなので今後も増加するつもりであります。
今日の目的地は筆者も今から30年以上前に16歳で自動二輪の免許を取ってから当時は亡父のYAMAHA RD125を借りて高校一年の秋から翌年バイで貯金して、上野の中古屋街で探して初めて自分で買ったYAMAHA DT250でも何度となく通ってよくコケていた奥多摩周遊道路なので勝手知った我が家のような場所なのでコースも迷うことなく昔通ったルートにすることにした。環七内回りから武蔵大学の横を過ぎて豊玉陸橋の先にある丸山陸橋下を右折するとあとは道なりに直進すると田無で新青梅街道に繋がる。このルートの特徴として、行きは良いが帰りはこの道順通りにならないことが多い。今回もそうであったが日が暮れ始めると渋滞で違うルートの方が早いのでは?と錯乱してしまう。また朝は直進だが、帰りは新青梅街道を左折する形になるのでその場所を通り過ぎてしまったりと、行き当たりばったりになる事が多いのだ。最終的には環七外回りに出れば帰れるのでそれほど大差はないが30年前の当時からそうなのだから未だに進歩がないとも言えるが!
途中の井草にある駐車場の広いコンビニで小休憩後直進して順調に全員新青梅街道に合流した。当初は道幅も広くなり快適だったが走り出すとやたらと信号でのストップアンドゴウが多いのにストレスを感じ始めてきたが、一般道でもありまた速度超過を防ぐための設定をしているのであろうと察しはついたので諦めて我慢の走行となった。
今回は筆者もコンセプトに則ってセカンドバイクのSUZUKI ADDRESS V100で参加することになったが普段のツーリングはHONDA CBR900RRなので今日はいつもと同じ先頭でも信号待ちでのスタートダッシュが思うようにはいかない。何か物足りなさを感じつつそれでも先頭がだらだらする訳にはいかないと気合を入れて走ったが周りからは裏腹に十分速かったようで後続から一般道なのに速過ぎとクレームが出た。やはり身についたスピード感覚はバイクの排気量とは関係ないもので如何にその性能を限界までフルに発揮させるか否かに行きついてしまう。ある程度の情報収集と場所の特徴から危険なゾーンであるかの判断は感覚的に身についてはいるが、20年近く無事故無違反であるのは相当の悪運の持ち主なのであろうか?
陽気もよく、水分補給と今日はショップの5歳の孫娘の陽花ちゃんなど女性陣も多いのでトイレ休憩を小まめに取るようにとの指示だったので国道16号線との交差点で青梅街道に合流する手前のコンビニで少々長めの休憩を取った。この先青梅市街を過ぎた軍畑でOFF組と別行動になることもあり、その後の双方の行動予定などの確認もする必要があったが結局コース取りなどからはっきりと決めないままの状態で出発することになった。昔と大きな違いは携帯電話の高性能化と普及の恩恵を賜ることができることである。
青梅市街を抜けて軍畑の信号分岐でOFF組と別れを告げて奥多摩湖方面へ眼下の多摩川渓流を見下ろし山側のJR奥多摩青梅線に挟まれながら渓谷を進んで行くこの辺りの青梅街道は渋滞さえなければほんとに気持ち良い走りができる。やがて御岳、川井と過ぎて昼食予定の鳩ノ巣に近づいたが、ワインディングになってから前方の乗用車を追いかけ、追い抜きスイッチが入った春日氏がどんどん先に行ってしまった。正直言って立ち寄り予定地を通り過ぎてしまったが時間が未だ早かったので躊躇したが、思いとどまり皆に確認しておきたかったので路肩に一時停止した。確認の結果、早めの昼食をとることで即決し、Uターンして戻ることにした。1KM程戻ると鳩ノ巣の“鳩美”に着いた。
そば屋であることは分かっていたがかつ丼も有名らしい。店の前の駐車場はかなり広く、満車状態だったので11時頃でも昼食客で既にいっぱいかと思ったらこの周辺での山歩き、あるいは多摩川畔でキャンプをしている客の町営駐車場であったようだ。筆者はもりそばの大盛りを注文したが竹籠に入った状態では見た目にそれほどの量を感じないが実際はかなり多めのそばであった。再度メニュー的な天ぷらセットがないのが少々残念ではあったが、十分満足できる内容であり、評判通りではあった。
今回は日原鍾乳洞方面には向かわず、奥多摩湖小河内ダムに立ち寄り、ここで奥多摩湖をバックに記念撮影無料で奥多摩湖の自然と歴史を学べる“水と緑のふれあい館”で小河内ダムが造られる過程での先人の苦労とダムの底に眠っている町の歴史をこの歳で初めて知ることができた。確か昔はこのような施設がなかったと記憶していたので公営の運営とは言え無料であったもの結構新鮮であった。
十分な休憩を取りながらOFF組の合流を待ったがなかなか連絡も取れず、14時を過ぎたこともあり、出発のメールをして先を急ぐことにした。上流の深山橋を渡り湖畔反対側の奥多摩周遊道に入った。ここも昔は有料道路であったことを認識している人の方が少なくなってきているのかも知れない。冬場にここに走りに来ては日陰の凍結部分でコケて死にそうになったことがあった。今ほどバイクの性能やタイヤも良くなかったのでブレーキ操作を誤ると簡単にコケてしまい、親父のバイク傷つけて文句を言われたものであった。
初めは奥多摩湖を眼下に気持ち良く進んでいったがやがて標高が上がり、だらだら坂が続くと上限が40KM/Hしか出なくなった。ADDRESS V100の限界であった。よく頑張ったがこれ以上は彼に望むのは無理と分かっていてもストレスがどんどん溜まっていった。不本意ながら先陣を譲ることになったがこのまま終焉かと思ったがようやく下りになり、活力を復活してきた。
最終的な目的地である都民の森で何とかOFF組との合流ができるのではと期待して駐車場そばの売店でソフトクリームを食べながら待機してみたがなかなか上手くはいかないものだ。本来この施設では駐車場から遊歩道を登って行くと森林館と言うものがあり、やはりこの周辺の環境、森林の構造等の資料館と実際丸太をのこぎりで切り出してコースターを作ったりと体験コーナーもある。体力と時間があれば是非お勧めしたい。
結局時間との兼ね合いで先に五日市方面へ下ることにした。数馬から秋川渓谷へと檜原村(東京でも西多摩郡檜原村なのだ)を抜けるこの道は檜原街道と呼ばれ武蔵五日市駅前へ続いている。途中の本宿より北側の北秋川渓谷は小・中学時代に通っていた学習塾の先生に連れられて毎年夏に訪れてキャンプをした懐かしい場所でそこでは大人になるために良いこと悪いこといろんなことを先生や先輩たちから学んだものである。中学2年の時は単独で自転車に乗って行くことに決めていて家を朝方に出て迷走し、バテバテになりながらもキャンプ場へ到着したのが夕方だった。
そんな少年期から思い出深い武蔵五日市駅前を混雑が予想される拝島方面に右折せず、直進して秋川街道を青梅方面へ向かった。少々遠回りになるが信号もほとんどなく、快適なルートであることは今も昔のままであった。青梅市内からは朝来た道を戻る形になるが 河辺町のセブンイレブンで休憩しているとようやくOFF組の瀬田氏、関根氏の2台が通り過ぎるのを発見し彼らも気がついたようで引き返して来て後続の2台も合流し、全員再び揃うことができた。
OFF組の苦労話は別途瀬田氏のブログで紹介があるのでご覧ください。結局途中の渋滞のすり抜けから流れ解散的に各自別ルートで環七に出て途中で帰宅した者もいれば、ショップ前まで来て解散した者と皆何とか無事に辿り着いたようであった。
担当 齋藤